若山牧水&牧水詩碑
- 2018.10.22
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毎年10月20日牧水まつりが開催されます。
若山牧水は、酒を愛し、旅を愛し、自然を愛した明治から昭和にかけての歌人です。
大正11年(1922年)10月20日、若山牧水は草津から沢渡へ暮坂峠を越え、「枯野の旅」を残しました。牧水まつりは牧水詩碑保存会が中心となり、この日にちなんで毎年10月20日に、牧水詩碑の前で行われます。
枯野の旅 若山牧水
乾きたる
落葉のなかに栗の實(み)を
濕りたる
朽葉(くちば)がしたに
橡(とち)の實を
とりどりに
拾ふともなく拾ひもちて
今日の山路を越えて來ぬ
長かりしけふの山路
樂しかりしけふの山路
殘りたる紅葉は照りて
餌(え)に餓うる鷹もぞ啼きし
上野(かみつけ)の草津の湯より
澤渡(さわたり)の湯に越ゆる路
名も寂し暮坂峠